[S2-E1] 再会-月謝無料の音楽クラブ始動!

シーズン1のあらすじ

今年1月から動き出した「BirdMusicProject」。

そのプロジェクト第1弾として3月に「BirdSaxophoneClub堺東」を企画し募集開始。
様々な方面から支持や応援のお声、さらにはご支援をいただき、新聞折込でのエリアへの告知など行うも、4月に入っても入会希望が無い状態が続いた

0人スタートを覚悟していたので、そこに知人から中三の息子さんがという連絡。
彼には見学者対応として4月の3回の活動に参加してもらうことに。
それから彼とのマンツーマンの活動が始まった・・・

「月謝無料の音楽クラブ」始動

「きっと続編あるよね?だってこのエンディング」

みたいな映画はよくあるけど彼との無料体験最終日はちょうどそんな感じだった。

とはいえ、これは私のポジティブな感想で、例えば彼の口から続けたいというような言葉を聞いた訳でもなんでもない。受験生ということもあるので、あまりこちらからグイグイというのも憚られる。

で、後日に旧知の知人でもあるお母さんに様子を伺ってみた。

「まんざらでもない」様なことだったので、思い切ってひとつ提案をした。

コロナ前に実施した「月謝無料の音楽クラブ」のこと。

沢山のご支援やご期待をいただいておりながら、コロナに溶かすことを恐れて、支援者に申し訳ない気持ちがどんどん重く感じられるも、その資金を形に変えられずにいた。

提案はまさにその時のシステムをそのまま適用させてもらえないかということ。

つまり、クラウドファンディングで預かった、楽器を始めてみたい初心者の学生のチャレンジの場を設けるための資金を活用して、5月から7月の3ヶ月間月謝無料の音楽クラブのメンバーとして参加しない?ということです。

そして無事了解をいただくことができ「月謝無料の音楽クラブ」が始動しました。

活動の「再開」、彼との「再会」

正直なところ4月のマンツーマンが終わったら、もっと環境とか告知を工夫してリスタートかとも思っていて場所確保も保留していたくらいなので、彼の継続は嬉しい、めちゃありがたい!

で、ゴールデンウィークの週末を飛ばして、13日の土曜日からシーズン2がスタート。


(一方的に)感動の再会!
アメリカ人なら間違いなくHug(笑)

10分前に来てくれたので、世間話のキャッチボール。
試験前らしく「無理して来ちゃってくれたんやな」と思いながら、それを受け流す悪い大人(笑)

もちろん楽器の組み立てもササッとスムーズ。

「鳴るかな・・・」と言いつつ息を吹き込む彼。

始めの数回は少し力んで噛みすぎている様子だったけど、直ぐに取り戻す(さすが)。

「ほな、時間もあれやし、早速やろか!」

シーズン2、スタート!

鳴るかな・・・?からブルーススケールまで

ププッと勘を取り戻したところで、まずは軽く単音で4拍ロングトーンから。

そして半音階の運指を教えながら8拍、12拍。

どの音域もちゃんと12拍のびる。それも太くて柔らかいいい音!

「ええやん、ええやん」といいながら今度は逆に四分音符、八分音符。

さっき教えた半音階の運指も難なくこなしてる。

大昔、自分がサックスをしている妻から始めてサックスの運指を教わったときは、全然入ってこず、何回も何回も聞きなおした覚えがある。

若さのせいじゃない、彼の才能!

すばらしい。

調子にのってメジャースケールからブルーススケールまで簡単に解説などしちゃって、
「レゴブロックってくっつくんやで」
みたいな基礎的なことを吹き込んで、決め台詞は

「覚えんでええで、忘れていいで」

3ヶ月(9回)のロードマップ

シーズン1では1ヶ月3回という「ド短期」だった。

未経験の初心者がチャレンジできる場所と時間を提供することが一番の目的なので、その意味では3回は充分かもしれない。

だけど、やっぱり実際に始めてみると、その子によって進捗スピードは様々。

で、実際今回の彼はかなりセンスがある子だったので、曲にも取り組めた。
そうなるとやっぱり3回では全然もの足りない。

ということで、何が言いたいかというと

「シーズン2をスタートできたのは本当に良かった!」

9回の活動を見込めるので、今回を入れた4回で取り組み始めた「Moanin’」を暗譜で披露できるレパートリーにすることを目指す。

それが実現できたら、更にその先の4回で「Satin Dall」あたりを題材にして、もう少しツッコんだ音楽を楽しんでみる予定。

最後の一回は予備として、または順調に進められた時には披露する機会にする予定。

何より、育てるのではなく育つのを応援する、その場所を提供するのが自分の役割だと思っているので、あくまでもロードマップ。

結果的に全く違う場所に辿り着くことがあっても、それはそれでSo Good!

めちゃくちゃいい曲「Moanin’」

しかし、取り組みはじめたいた「Moanin’」は、あらためて自分が言うまでもないが 名曲

名曲の条件や魅力はいろいろあると思うけど、今回の場合はその音楽、Jazzの世界に引きこむ力!とにかくカッコイイし、なんだか小さな子どもがヒーロー映画をみて、映画館を出るときにはヒーローになりきって目が輝くみたいなもので、テーマだけでJazzに触れている感が凄い。

だからもっとやりたくなるよね。

参考に色んな演奏も一緒に聴いたりするけど、どれもカッコえぇ!

こんなのできたらモテるに違いない(笑)

がんばろ!

彼の本音が刺さる

そういえば、全く別の話だけど、彼がふとこぼした言葉が妙に刺さった。

高校に入ったらクラブはどうする?って話から・・・

吹奏楽部に入って
コンクールで間違いたくないとか
本番で誰も間違えないようにするためとか
そんな事のために練習するってのが
どうも自分にはあわへんねん。
吹きたいように吹きたい、そのために練習とかしたい

by 彼

少し言い回しは違うかもしれないけど、少なくともそんな様な事を言ってた。

これ、同じように思う子は案外多いと思うし、それで吹奏楽部に入らない子とか、思っていたけども吹奏楽に入って、結果、空気に飲まれて本音は押し殺している子、自分の考えは間違っているんだと思い込む子が必ず居る。

もちろん、どちらが悪いとかという話ではない

ただ、大人はそれを見逃してはいけない、まして、知って無視するのは罪な事だと思う。

少なくとも義務教育の期間、特に学校や指導者を選択できない公立学校に通う子たちに対しては。

彼自身はあくまでも感覚的な発言だろうし、それを聞いた自分がそんなことを常々思っているから際立っただけかもしれないが。

心から「だよね・・・」と返した。

次回は「見せ場!」アドリブゾーンの後半へ突入!

そんなこんなで今回もモーレツに吹きまくった。

夢中になっている時の90分なんて本当にアッという間。
でも、肝心の彼はどうたったのかな。
今回は試験前で勉強のことも気がかりだったろう。

でも、自分としてはこの90分は勉強のこと忘れてもらえていたら本望(笑)
次回は「Moanin’」のアドリブゾーンの後半だ!
これがまたカッコイイ(もちろん今回は譜例あり)

今度も彼の「白い悪魔(必要悪)」を演じきるぜ!


こんな活動ですが・・・
一生懸命模索しながら真剣にとりくんでいます。
資金援助してくださる方がいらっしゃったら是非ご支援よろしくお願いいたします。

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