いよいよ今回が体験としては最終回。
思えば、0人スタートを覚悟していた中で、彼の参加で本当に助けられました。
そして、具体的にシミュレーションさせてもらえたことは大きな収穫。
とにかくマンツーマンだし、彼も中学3年生ということで気遣いもできちゃうお年頃。
セッション中はお付き合いしてくれているけど
音楽、楽しい!
って少しでも思ってもらえるような時間になってるかな・・・
ということで入室、セッティング
今回もWi-Fiルーターやらネットワークの設定の不安があったので、1時間程前に入室。
(今回は1回目のようにアンケートと鍵を渡されたけど、本来はどっち?)
机を出し、機材セッティング。
若干面倒ではあるが立ち往生することなく完了して、椅子をセット。
3回目ということで余裕を残してのセッティング完了!
言うてる場合じゃない
そういえば、前回冒頭のテーマを一通り音にしてみた。
ということは、もしかしたら今日は「ウキウキわくわくアドリブゾーン」やん!
できれば今日は録音をして3回の成果をお家の方にもお伝えしたいので、焦って「薄く広く」になっても困る。
ちなみに、アドリブゾーンとはいってももちろんガチアドリブではなく、今回は譜例があるので、そのまま演奏する。彼のスキルならやりきれる可能性は充分。
となると、
こちらもその譜例を吹けるようにしておかなくては!
まだ19時までは20分ほどある・・・猛特訓というか猛突貫開始!
セッション開始
19時、若きサクソフォンプレイヤー降臨!
今回も自転車で来たってことなので5分ほど雑談しながら心と体を音楽に向ける準備。
組み立ても3回目ともなるとさすがに・・・
と思ったら
「あれ?えっ!ん?」
と、何やら焦っている様子。
ストラップが見当たらないらしい。
「え、前回以降、家で楽器だしたりした?」
「出しました、、、」
「あ、じゃあ家の机の上とかにあるんじゃない?俺の貸してあげるよ」
ってなことを言ってると
「違う袋に入れたかも・・・あった!」
ということで(多少彼の心はザワつき、体には変な汗が滲んだものの)無事に準備完了!
がんばるぜ!の前に
体験最終回の今回、あわよくばアドリブゾーンの制覇を企んでいるということもあり、気持ちは焦るものの、『基礎なくしては成長なし』という誰かの名言もある。
まずはロングトーンから。
そしてスケール、さらに前回はやらなかったリズムを混ぜたスケールもやってみたり。
そつなくこなす彼に少したじろぐ私。
まだまだ充分とは言えないものの、前回からはまた飛躍的に出したい音にヒットする確率があがってる!
しかも、今回驚いたのはヒットの中にホームラン級の音が混ざってきたこと。
つまり、メッチャいい音がチョイチョイ飛び出す。
おいおい本当に楽器をもって数時間の中学生?
そんなおののきを尻目にそれでも彼は
「あれ?えっ!ん?」
どうやら自分のイメージする音はもっと上にあるらしく、飛び出す快音も彼には不足な様子(なんて頼もしい)。
さぁ、Moanin’!
ということで基礎を終え、いざ本丸へ!
まずはこれまでやってきた冒頭のテーマのおさらい。
前回(体験2回目)の最後には「惜しい!」っていうくらいまで通せるようにはなっていた。
しかし、それは1週間前の遠い過去の話。
ちゃんと半分くらい手からこぼれ落ちてました(笑)
いや、むしろそれでいいねん。
1度塗りのペンキなんてすぐに剥がれ落ちる。
塗っては乾かしを繰り返してこそ身になり、自分の味となっていく。
彼自身も「あ〜〜!」とか言いながらも屈する様子はない。
学校のクラブでは武道系を頑張っているのもあるのかもしれない。
何とか前回最後くらいのところまで取り戻したところで、考える。
録音をするためにアドリブゾーンを諦めて冒頭テーマのみをもっとこするか、それともジャズのジャズたる即興の趣きを感じて一気に音楽の深みに引きずり込むか・・・
もしかしたら、この最終回が中途半端に終わったらせっかく楽しくなりかけたかもしれない音楽も、何となくで終わって興味の温度が下がってしまったら、そんな罪なことはない。
で、結局アドリブ
やることにしました。
もちろんテーマ部分のように分かりやすいメロディーではなく、音の移動もリズムも難しい。器用で耳もいい彼なら、語り伝承、耳コピ的な方法でそれっぽい音は出せるようになるかもしれない。でも、楽譜から読み取れるようになってもらうことも、この活動の大事なテーマなので、楽譜にかかれたモノクロの記号から多彩なリズムとメロディーをホログラムのように浮かび上がらせる作業に2人で時間を忘れて没頭。
気が付けば、残り時間10分ほど。
譜面上にある16小節のアドリブゾーンの半分までは進められたものの、残り半分が残ってしまった。
そこから冒頭にもどり、録音したままテーマを何度かトライするものの、焦りもあり出来ていたところも中々上手くいかない。
これは完全に私のミスリード。
アドリブゾーンに誘わなければ、彼なら充分に聴かせられるテーマをプレイできたはず。
それでも、少しは音楽の楽しさ、演奏する楽しさが味わってもらえたかな。
だといいな・・・。
あっという間の3回
初めての試合で惜敗し悔しいながらも落ち込まない感じ。
そんな空気の中で雑談しながら楽器をしまっていると今日3回目の
「あれ?えっ!ん?」
どうやらスワブを詰まらせてしまった!
サクソフォンプレイヤーあるある(笑)
幸い、重症ではなかったので、棒を使ってそっと押し返したら無事取れました。
こういうのもまた経験。
多分、今後スワブを通す度に思い出して気を付けるようになると思います。
最後までエキサイティングな3回の体験、男と男のマンツーマン!
一応これで終わりだけど、来月からも続けて来たいって思ってもらえるといいな。